自分の癒し方
みなさん、「対症療法」に慣れ過ぎている気がするのです。
対症療法とは、西洋医学的な症状を和らげたりなくしたりすることを目的としたもの。
一時的に症状が治まって楽にはなるけれど、根本的に治ったわけではない。頭ではわかっているけど、痛みがなくなると楽になって「治った!」気になってしまうのが人間というものです。
私たちってとっても都合が良くて、痛みを感じない時、何も問題がない時は意識が向かないのです。
お腹が痛くない、何の問題もない時はお腹のことなんか考えもしないでしょう?だけどひとたびお腹が痛くなり出すと「あれ?どうしたんだろう?」「何か変なもの食べたっけ?」「お腹冷やしたかな?」「最近便秘だった気が」「これは胃が痛いのかな?腸が痛いのかな?」と、意識がお腹に向いてあれこれ考えだすでしょう。
何か問題が起きた時、問題を解決するためにはこの「原因を探る」という作業が必要なんですが、薬でパパッと痛みを抑えてしまうと楽になってホッとして、原因を探ったり内省したりすることをやめてしまうのですよ。そうすると根本解決には至らずに、何度も腹痛を繰り返すということにもなりかねないのです。
何も考えずにすぐ痛み止めを飲む人は、少し注意した方がいいかもしれない。薬に依存しているということだから。こう言うと薬を常用している人に怒られるのだけど、そういうことを知ってから飲むのと、何も考えずに飲むのとでは大きな違いがあります。
私も「あれ?なんかおかしいな?痛いな?」と思う時、原因を考えます。改めるべき悪い行動はザクザク出てきます。食べ過ぎだったり、運動不足だったり、寝不足だったり、栄養が偏っていたり…
そうやって自分を省みる、律すること無しに病は治りません。そのことを真摯に受け止めた上で、どうにもこうにも耐えられない痛みを一時的に抑えるために、最低限の薬に頼ることはします。
だから、痛みを感じた時、問題が発生した時って、本当は根本治療のチャンスなんです。
体に痛みや違和感を感じる時は、体から「ちょっと体を省みてよ」というメッセージです。
心に痛みや違和感を感じた時も、心から「ちょっと自分を省みてよ」というメッセージなんです。
私たちはそのことを自覚する必要がある。
そしてね、体にしても心にしても、病を治すのは医者でも薬でもない。
あなたの体や心を癒すのはあなた自身しかいないのです。
人間は、自然治癒力、自己治癒力というすごい力を持っています。
あなたが指先を怪我したとしましょう。
すぐに「痛い!」と感じて、血が出るでしょう。
痛い!と感じるのは、何か異常が起きていると体が知らせてくれたのです。
そして血が出るのは、血小板が傷口を塞ごうとしているから。
白血球は侵入してくるばい菌をやっつけてくれるし、皮膚の細胞は分裂して新しい皮膚を作ります。傷から浸出液が出てきますが、これも新しい皮膚を作るためです。
驚くことに、体は本人の意思とは関係なく、自動的に直ちに修復作業に入ります。あなたの体が健康体で、小さな傷なら数分で血は止まって、1週間もすれば元通りになっているはずです。
人間、放って置いても良くなるように出来ている。これが恒常性維持機能ホメオスターシスによる自己治癒力です。
「癒されたい」と思うなら、手っ取り早く癒された気になるものに走ってる場合じゃないです。
それは対症療法であり、一時的なごまかしであるかもしれないから。
根本的に癒されたい、自分を癒したいと思うのなら、あなたにもうすでに備わっているすごい能力を認めて、それを使い、自分は自分で癒せるのだと知ることです。









